3Dプリンタで初めての作品、ピサの斜塔型バター『Pisa Toast』!?



私が現在所属しているFabLab Kannaiについては以前、デジタルファブリケーションを初めて使って感じた可能性!で少し紹介しましたが、そこで人生初、3Dプリンタで制作したものを紹介したいと思います。

まずはことらをご覧下さい。 

 

制作意図

イタリア、トスカーナ地方にあるピサの斜塔。建設当初より不均一な地質硬度による地盤沈下によって傾斜が始まり、政府は世界中の建設会社に対応策を求めました。しかし決定的な解決策が見つからず対策に困難を極めました。

 

 不均一な地盤の上で傾きかけるピサの斜塔と、焼きたてトーストの上で溶けゆくバター、この両方の姿を重ね合わせます。

 

この歴史的(?)瞬間の追体験を『Pisa Toast』と共に、慌ただしい皆様の食卓へ、お届けしたいと思います。

今回も傾きかけるであろう『Pisa Toast』…

 

あなたなら、この傾斜問題にどう対応しますか?

 

制作の手順

1:3Dデータ(.stlファイル)の作成

私は、おすすめ!!低価格&無料3DCADソフトの紹介でもお勧めしている、Rhinocerosという3DCADを使って作成しました。

rhino

この時は気付かなかったのですが、3Dプリンタの出力解像度を考慮した、データを作るべきでした。なぜなら、細かく3Dデータを設計しても、プリンタでは再現の限界があるのです。その辺は経験則な気がしました。

 

2:3Dプリンタで出力

実際にモデルを出力する為に使った3DプリンタはMakerbot社の Replicator。

3Dプリンタ

2014年末現在は、高性能な上位タイプが発売されているようですが、データ設計と設定で、十分な感動的な体験を与えてくれます。後々Fablabスタッフの方から伝授してもらった使い方やTipもブログに書こうと思います。

 

3:シリコーンで型取り

最初は工業用のシリコーンで型を取っていたのですが、食品を扱う以上、そこは気にかけようと思い、食品用シリコン】HTV-4000 1KG チョコレートの型 手作り石鹸の型などに。硬さ:普通タイプ を購入。そして型取り。molding

なかなか、ここまで来ると楽しくなってきます。完成まで後ちょっとです。

 4:その他

以下省略。。。

 

まとめ

『一家に、いちピサトースト』いかがでしょうか?毎日の朝食にちょっとした幸せが生まれるみたいです。(某体験談)