北欧デザイン好きに送るスウェーデンデザイナーのまとめ!!!


前回、デンマークデザイナーのまとめ!!!にてデンマークの巨匠デザイナーの紹介をしました。しかし北欧デザインと言ったら、スウェーデンを思い浮かべる人も多いと思います。IKEAやH&MやElectroluxと言ったスウェーデン企業が生み出す商品は、日本でも多くの人に愛されています。

 

北欧デザイン大国 = スウェーデン

そんなデザイン大国であるスウェーデンを、築き上げてきた巨匠デザイナーを紹介していきます。
 

グンナール・アスプルンド (Erik Gunnar Asplund)1885〜1940

『北欧モダンの父』と呼ばれるスウェーデンの建築家にして、北欧の20世紀の建築家(アールト、ヤコブセン等)に多大な影響を与え、北欧近代建築の礎を築きました。特筆すべき点は、初めて本格的にモダニズムを北欧にもたらせたストックホルム博覧会(1930)において、彼はチーフアーキテクトとして関わり、以後の北欧デザインの方向性に多大な影響を与えました。彼自身、スウェーデン国内に『ストックホルム市立図書館』や『森の墓地』といった素晴らしい代表作を残しています。
 

カール・マルムステン(Carl Malmsten)1888〜1972

家具デザイナー、そして教育者であり、「スウェーデン家具の父」とも呼ばれています。スウェーデン文化に根ざした家具デザイン、制作を行い、多くの家具を生み出しました。また教育者として、木工やテキスタイル等を学ぶ私塾(カペラゴーデン)を創立し、多くの教え子を輩出しました。
 

ブルーノ・マットソン(Bruno Mathsson)1907〜1988

家具工房を営む家系で生まれ育ち、若くして家具製作の修行を行いました。デンマークで多くの家具デザイナーが活躍していた1950年代に、スウェーデンで活躍した数少ない著名な建築家、家具デザイナーです。人間工学的観点からデザインされた有機曲線を使った『マットソンチェア』など数々の優れた家具を生み出しました。
 

オーケ・アクセルソン(Ake Axelsson)1932〜

10代後半から家具作りを始め、コンストファック(国立美術工芸デザイン大学)卒業後も、機能性とシンプルを兼ね備えた多くのモダンな家具を手掛けるています。また家具デザインだけでなく、スウェーデン国会議事堂や公立図書館等のインテリアデザインまで行いました。
 

ヨナス・ボリーン(Jonas Bohlin)1953〜

これまでの北欧デザインのシーンに衝撃を与え、個性的でアート寄りなアプローチで家具デザインを手掛ける現代スウェーデンを代表するデザイナーです。コンストファック(国立美術工芸デザイン大学)の卒業制作としてデザインされた『コンクリート』は、シンプルで機能性を重視してきたスウェーデンデザイン界に一石を投じ、現在ではアート作品としてコレクションされるまでになっています。 
 

まとめ

1950年代に隣国で活躍していた建築家やデザイナーが、スウェーデンの『北欧モダンの父』アスプルンドと交流を持っていた事は、後の北欧デザインを、かたち作る重要な出来事でした。