素敵過ぎる北欧、女性デザイナーのまとめ(デンマーク編)


日本では安倍政権下、成長戦略の柱の一つとして「女性の活躍推進」に関する政策を打ち出していますね。そこで男女共同参画先進国としての北欧諸国を見た時、世界的に活躍する女性デザイナーが多く居ることに気が付きます。今回、第一弾としてデンマーク出身という切り口で、注目の女性デザイナーを紹介していきたいと思います。

 

 デンマークデザイン界を牽引する女性たち

 

ナナ・ディッツェル (Nanna Ditze )1923〜2005

家具職人として修行を開始し、コペンハーゲン工芸美術学校で家具デザインを学びました。卒業後、夫のヨルゲン・ディッツェルと共にデザイン事務所をスタートさせます。彼女が1957年にデザインした『hanging chair』は彼女の名声を上げました。ヤコブセンやウェグナーが活躍した同時代に活躍した偉大な女性デザイナーです。
 

クリスティーナ・ストランド (Christina Strand )1968~

デザインスクール卒業後の1998年、夫であるニールズ・ヴァスと共に始めたデザインユニットからキャリアをスタートしました。伝統的なデザインを踏襲すると同時に、新しい技術や素材を用いた作品を得意としています。特にデンマーク皇太子のための椅子『REX』は彼女の素材の可能性への探求心がうかがえます。
 

ルイーズ・キャンベル (Louise Campbel )1970〜

デンマークデザイン界で、最も注目を浴びているデザイナーの一人。デンマーク人の父とイギリス人の母の間に生まれた彼女はロンドン大学で家具を学んだ後、デンマーク・デザインスクールで工業デザインを学びました。卒業後自身のデザイン事務所をスタートしました。彼女の作品には日常的なプロダクトの中に、遊び心と実験的な試みなされています。
 

セシリエ・マンツ (Cecilie Manz )1972〜

デンマーク王立芸術アカデミーで家具デザインを学び卒業後,フィンランド留学を経て、コペンハーゲンに自身のスタジオを設立しました。主にHomeに関するプロダクト(家具から照明や食器など)を数多く手がけています。彼女は、シンプルの中に純粋な美しさと、どこか物語性を感じるものを目指しています。
 

クリスティーナ・リルヨンバーグ・ ハルストロ(Christina Liljenberg Halstrom

スウェーデンの母とデンマークの父を持つ彼女は、デザインする家具に、ミニマムな手法と木材、レザーやウールと言った素材で、北欧を表現しています。機能的で無駄のないデザインでありながら、女性らしい暖かみや優しさが作品から感じられます。  

まとめ

このように調べてみると、教育課程を終了後に独立して、活躍の場を広げているケースが多く見受けられました。その背景には、ワークライフ・バランスに対する考えが成熟し、また子育て支援制度等の国のサポートが貢献しているように感じます。