北欧デザイン好きに送るノルウェーデザイナーのまとめ!!!


他の北欧諸国のデザインに比べ、おとなしい印象のあるノルウェーデザインは、過去の北海石油の発見による国益の増加で、デザインに対する意識の低下が起こった時期に起因しています。
 

北欧デザインにおいて、影の薄いノルウェー

現在、国を挙げてデザイン産業の振興という目的で建築家やデザイナーをサポートする等、デザインの復活が期待されるノルウェーですが、素晴らしい先駆者がいたことも忘れてはいけません。今回は、世界的に知られているノルウェーデザイナーを紹介していきます。
 

アルネ・コルスモ(Arne Korsmo)1900〜1968

ノルウェーを代表する建築家・デザイナーであり、モダン建築を広める等、ノルウェーの建築・デザインに多大な影響を与えた一人です。また、オスロの国立芸術デザイン大学にて教鞭をとり、多くにデザイナーを輩出し、ノルウェーデザインの発展に貢献しました。
 

グレーテ・プリッツ・キッテルセン(Grete Prytz Kittelsen)1917〜2010

ホーローメーカー(Cathrineholm)のデザイナーであり『スカンジナビアデザインの女王』と言われ、器、皿から小物に至るまで多くの作品を残しました。中でも蓮の葉をモチーフにしたロータスシリーズは、現在でも人気のあるキッチン用品です。45年に前述のアルネ・コルスモと結婚し、夫婦で革新的な制作に取り組みました。
 

トールビヨン・アフダル(Torbjorn Afdal)1917〜1999

名実ともに最も高いと言わるノルウェー人デザイナーの一人として知られています。かたちと素材の在り方に新しい価値観を見いだし、多くの優れた作品を残しています。特に1960年代には、建築的な家具を多数デザインしており『クロボ・ベンチ』は、現在でもデザインに手が加えられる等して販売されています。
 

ハンス・ブラットル(Hans Brattrud)1933~

オスロ国立工芸美術学校在学中に、2次元形成した合板を組み合わてデザインした3次形状の『スキャンディア』で国際的な名声を得ました。その後、より深く腰掛けられるラウンジチェアなどのバリエーションを手がける等、自身でリデザインを行いシリーズを増やしました。
 

ピーター・オプスヴィック(Peter Opsvik)1939〜

ベルゲン美術工芸大学を卒業後、1970年よりフリーランスの工業デザイナーとなり、オスロで自身のデザインスタジオを立ち上げ活動しています。人間工学に基づき、従来の座り方の概念に捕らわれない椅子を、多くデザインしています。中でも子供の成長に合わせて、高さ調整が出来る『トリップ・トラップ』は、現在でも世界中の人々に愛されています。
 

まとめ

ノルウェーデザインは、歴史的な背景や経済的発展の影響を受け目立たぬ存在でしたが、北欧ヴィンテージの人気とともに現在、注目が集まり始めています。さらに出遅れてしまった過去を取り戻すべく、国を挙げて建築家やデザイナーをサポートし始めているノルウェーデザインに、今後も注目していきたいと思います。