北欧デザインが生み出される家具工場を訪ねて!!


今居る学校、クラベスホルムでは、月1回のペースで美術館や教育施設を見学するバスツアーが、突如として開催されます。
今日はデンマークの家具工場、オーフス建築大学、それと巨匠、アルネ・ヤコブセン設計のオーフス市庁舎で行われたファッションショーを見学してきました。
今回は、その中のオーフス市郊外にある家具工場について紹介したいと思います。

デンマークの小さな家具工場

 

今回訪ねた Kjeldtoft は、ショールームも兼ねた木工作業所と言った感じ。仲間3人で切盛りする工場は、郊外の畑の中に位置してますが、展示されている家具類はモダンで、一つ一つ提案性のあるものばかり。

 

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それもそのはずで、オリジナルデザイン&制作をしているラインと、外部デザイナーからの試作品制作ラインがあるとのこと。

 

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 ほど良い弾力性ラバーを脚に履かせた揺れる椅子。

 

 

こんなのもこちらで作っていました。薄いアッシュ板と工業用の繊維コンクリートを合わせたテーブル。

 

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そのあと、後方にある作業所を案内してもらいました。

 

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真空膜プレス機と、これで背板を形成した椅子。

 

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木の廃材を集め粉砕後に燃料として再利用しているエコBox。

 

まとめ

 今回デンマークに来て初めて、プロフェッショナルな職場を訪ねて感じた事は、多くの外部デザイナーとのコラボレーションを通じ、実験的で挑戦的な試みが多くあるってこと。

デンマークでは、職人が『作る人』だけではなく、デザイナーと恊働し、相互に高みを目指す関係があるからこそ、家具の世界でもイノベーションが起こり易いのかなと感じました。